2013年6月9日

ご近所歴スポ in 宮前

第1回
初山界隈の鎌倉古道を歩く

馬頭観音

鎌倉古道は、中世、鎌倉から関東諸国を通り各地を結んでいた交通路で、いわゆる鎌倉幕府の御家人が「いざ、鎌倉」と馳せ参じるときに使った道といわれています。鎌倉古道といってもただひとつの道ではありません。現在までの研究で、関東地方だけでも主要幹線としての三本の道、「上道」「中道」「下道」と呼ばれていた道が存在したということが分かっています。今回は菅生・初山界隈の鎌倉古道を散策し、歴史スポットをご紹介します。

s-初山付近の平瀬川

初山のバス停から島坂に向かって歩いていくと、ほどなく平瀬川に架かる橋を渡ります。平瀬川は,宮前区水沢に源を発し,北東に流下し,高津区下作延で流路を北に変え,途中の津田山台地を2本のトンネルで抜け,久地でニヶ領本川と合流し,多摩川に流入しています。平瀬川を渡り島坂を登り切ると、右側に馬頭観音と道標があります。

s-島坂の馬頭観音と道標

この馬頭観音は以前、王禅寺道と鎌倉古道との分岐点に立てられていたようです。2基の馬頭観音のうち左の石塔は「北登戸」「東二子」「西王禅寺」と記されていて道標を兼ねています。

s-十王堂(閻魔堂)1

馬頭観音から南西方向に約240メートルほど行くと左側にこの付近では滅多に見られない、火の見櫓があり、すぐそばの一画に目指す十王堂(閻魔堂)があります。堂の前には土俵らしきものが見られます。十王堂堂内の版木によれば、創建は江戸時代の元禄年間(1688~1704)であるといわれています。平成15年に閻魔大王と地蔵菩薩などを修復し、開眼供養を行いました。8月16日には十王堂が開扉されます。初山十王堂の閻魔様は木造座像、石造の十王と奪衣婆が周辺に並んでいます。


時田豊彦

時田豊彦(ときた・とよひこ)

私は1940年(昭和15年)辰年生まれの一介の老人です。平成22年に退職後、健康維持とボランティア活動に目覚め、宮前区まち協、第7期より委員に応募し、幾つかの部会にも首を突つこみ、日々ボケ防止も兼ねて活動しています。宮前区内の小さなスポットを見つけて折に触れ、紹介しようと思っております。

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